ネット軍師サマやネット教授ドノのいう事がオカシイ理由

ネットで「ぼくがかんがえたいちばんいいほうほう」を熱く語る人を時々見かけますね。
じつはこういう方々は世間的には中級者と呼ばれる立ち位置の人が多いようです。

●中級者の見解がズレてしまう理由

歴史、科学技術、自然科学の分野で、少し知識を得た「中級者」の見解が、かえって史実や現実からずれてしまう現象はよく見られます。これは、初心者が素直な直感に基づいた見解を述べる一方で、上級者は多角的な視点や深い考察に基づいた見解を持つため、結果的に初心者の見解が上級者の見解に近い形になることがあるからです。

この現象が起きる背景には、いくつかの心理的・認知的要因が考えられます。

1. 断片的な知識の過信
中級者は、特定の分野でいくつかの知識を習得したことで、その知識が全体像を表していると過信しがちです。たとえば、歴史上の特定の出来事についていくつかのエピソードを知っただけで、その出来事全体の複雑な背景や文脈を無視し、単純な善悪二元論や特定の人物の功績だけで結論付けてしまうことがあります。

一方、初心者は知識がないため、「よくわからない」という謙虚な姿勢から、物事を単純化せずに見ようとします。

2. パターン認識への固執
中級者は、学んだ知識から特定のパターンや法則を見つけ出すことに喜びを感じ、そのパターンを他の事象にも当てはめようとします。しかし、実際の歴史や科学は常に複雑で、パターン通りに進むわけではありません。

このパターン認識への固執が、現実の複雑な要素を見落とさせ、見解を歪ませる原因となります。上級者は、多くの例外や反例を知っているため、安易にパターンに当てはめることを避けます。

3. 専門用語による思考停止
ある程度の知識を得ると、専門用語を多用するようになります。しかし、その専門用語が持つ意味の深さやニュアンスを完全に理解しないまま使用すると、その言葉に思考が固定されてしまい、本質を見失うことがあります。

たとえば、特定の科学理論の専門用語を知っているだけで、その理論が適用される条件や限界を理解しないまま、あらゆる現象を説明しようとすることが挙げられます。

●まとめ
中級者の見解がずれてしまうのは、断片的な知識を過信し、単純なパターンに当てはめようとし、専門用語に頼りすぎる傾向があるためです。

この現象は、心理学ではダニング=クルーガー効果(Dunning-Kruger effect)と呼ばれる認知バイアスの一部として説明されることもあります。これは、能力の低い人が自身の能力を過大評価してしまう傾向のことです。

この段階を乗り越え、上級者の見解に近づくには、自分の知識を疑い、多様な視点から物事を捉え、常に学び続ける姿勢が不可欠です。